『孤独のグルメ』が好きだ。おっさんがただただ独りで飯を食べるだけだけど、何度も見返さずにはいられない。食べ歩き好きは誰もが憧れる姿が、そこにはある。
孤独のグルメ、マンガもいいんですけど、マンガの五郎さんはちょっと偏屈な人って感じでとっつきにくいのよね。 ドラマの五郎さんは強面ながら可愛らしいところが良いのだ。
しかしねぇ、年齢のせいか、聖地巡礼をしたせいか、2 人とも酒が飲めなくなってきた。最近なんて 1 杯あれば十分ですもの。だんだん下戸の五郎さんに寄ってきているもの。
そんなことで、今回の聖地巡礼は season 6 の第 1 話に出てきた『甘辛や』さん。五郎さんが大阪という飲み物を薄めずに原液で飲んだお好み焼き屋さんである。
お好み焼きのルーツは安土桃山時代、かの有名な千利休が考案した麩の焼きというお茶菓子らしい。B 級グルメ四天王の 1 人が、千利休から生まれたとは意外。
麩の焼きってのは小麦粉を水と酒で溶いたものを薄く焼いた皮に、砂糖や山椒を混ぜた味噌を塗ってクルクルっと丸めたもの。
うん、麩の焼き、全然お好み焼きの先祖感ねぇし。どちらかというと、ブルボンのルーベラの先祖が麩の焼きと言ったほうがしっくりくるよね。
なんか、"これがルーツです" みたいなのって全然ルーツ感ないのよね。バクテリア的なのを指して "これ、人間のルーツです" って言われてる感じよ。
"そこまでやっちゃうと何でもルーツ一緒じゃないの?" って気持ちになっちゃうのは、僕の性格に問題があるのかしら?
てことで、お好み焼きのルーツに関して腑に落ちないまま、お好み焼きを食べに向かうのである。
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外観
昔ながらのお好み焼き屋さん感満載な面構え。経年変化した暖簾に看板、この風格は新参者には出せませんね。
五郎さんを憑依させながら、いざ店内へ。
店内
カウンターとテーブルの店内は、いい感じで混み合っておりますが、カウンターに空席がありました。
五郎さんが座った角のところではないですが、カウンターなので砂かぶり席さながらに鉄板での調理も堪能できますな。
メニュー
安い。札幌のお好み焼き屋さんでは考えられない価格。ホント安い。
焼きそばも種類が豊富。
お好み焼きゾーンの田舎焼きって何だろう?聞いてみればよかった。
肉や野菜の鉄板焼きもあります。
定食はランチのみなのか。あ、ご飯セットは夜もあったのね。
てことで、五郎さんが食べた "豚玉子"、家の人は貝柱がいらないのでデラックスではなく "ミックスそば"、"たこねぎ (小)" をオーダーし、鉄板を眺めながら待ちます。
実食
豚玉子
きました。
特徴的なのがケチャップとからしですよね。札幌では見ない組み合わせ。
カリカリの豚肉、シャキシャキのキャベツ、そしてふわふわの生地。そして、全てをまとめ上げるソース。脇役というか縁の下の力持ち的なケチャップとからし。このチームプレーで極上のお好み焼きが作られているのです。
ケチャップとからしの効果なのか、ソースのわんぱく感だけではなく何だか爽やかさを感じる味。
このお好み焼きを食べられただけでも、大阪まできたかいがあったってもんです。
ミックスそば
きました。
豚肉、キャベツ、玉ねぎ、エビ、イカ、ゲソ、そして目玉焼き。全体的な茶色の上に乗ってる紅生姜の赤が映える。
2 種類のソースとケチャップで味付けされた焼きそばは、しっとりしたところ、少し焦げてカリッとしたところ、2 つの食感が楽しめるのです。
半熟目玉焼きでまろやかさがプラス。
年季の入った鉄板の上で作られた焼きそばは、芸術の域に達していると言っても過言ではないのだ。
たこねぎ
たこねぎは、たこと青ネギがたっぷり入った卵焼きって感じ。
醤油味なところが、より卵焼き感を引き立たせる。米に合うやつ。弁当に入っていたら嬉しい味だ。
一味をかけて食べると、また一味違うのだ。一味なだけに。
孤独のグルメの聖地は、今回も間違いないお店でした。大阪に行く時は、是非とも再訪したいお店なのである。
ご馳走様でした!!美味しかったです!!
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その後、京都へ向かい 21 時過ぎにホテルに着きました。
ウェルカムドリンクを飲んでから風呂とサウナに入ったところ、ちょっとフラついたのである。
次回は京都編です。またのお越しをお待ちしております。
過去の聖地巡礼はこちら。
店舗情報
甘辛や
〒545-0003 大阪府大阪市阿倍野区美章園3丁目2−4
孤独のグルメ好きはこちらもね。