札幌中心部にある商店街といえば狸小路商店街。明治初頭にいわゆる売春婦が多かったことから、白首小路と言われていたのです。で、男をたぶらかす、化かすってことから狸小路になったってね。
すすきのという歓楽街も近いことから、そんな色街的な顔を持っていた狸小路も今じゃドンキホーテからラーメン屋、小洒落たバルなんかが点在していて色街感も商店街感も無くなって流のが寂しいですね。ま、僕は色街感あふれてる頃なんて全然知りませんし、商店街っぽい個人商店も見たことありませんがね。
個人的には 7 丁目以降の寂れた感のある場所が好き。華やいでない感じが落ち着くのよね。狸小路にタピオカとかいらんのよ。
そんな、ちょい寂れた感に包まれた狸小路の端っこに居を構えるのが、昭和 28 年創業の老舗『そば処 丸長 本家』さん。札幌の戦後復興を支えていたんでしょうねぇ。
今回の札幌中心部食べ歩きは、狸小路の生き字引的なこのお店に足を運んでみようと思います。老舗ってなんか良いのよね。
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外観
町の蕎麦屋感たっぷりの看板。そして、フォントもいかにも蕎麦屋感。
外に写真付きメニューはポイント高いのよね。
この暖簾も町の蕎麦屋感を出しまくってますな。
シャララっとくぐって、いざ店内へ。
店内
仕事帰りのサラリーマン的な装いのお客さんが結構います。PC を電源繋いで作業してる人もいますが、何やってるのかしら?常連かしら?それともお店の web ページを作ってる人なのかしら?
壁にも写真付きメニュー。セット物も充実。
ちょい呑みセットもあるのね。
写真はブレてますな。
メニュー
メニューめっちゃある。
これだけ球種があると狙い球を絞りにくい。変化球を狙うか、それともストレートに張るか迷わされる。
"知る人ぞ知るそば屋のラーメン" も気になりますよねぇ。ここ、蕎麦よりラーメン食べてる人の方が多い。
そば屋のラーメンという変化球を狙おうかとも思いましたが、やはりここはストレート狙いで "冷やしたぬき & おにぎり" をチョイスして、しばし待ちます。
実食
冷やしたぬきそば
きました。
もりそばスタイルの冷やしたぬきです。
天かす、おろしにかまぼこ、きゅうりは抜いてもらってます。こうやって別盛りの冷やしたぬきって珍しいですな。
更科そばです。そばはかなり長めで、なかなか端っこに辿り着きません。コシの強いそばをズルズルと啜っていきます。
サクサクと天かすにおろし、つゆ、そして蕎麦。戦後から続く長いお店の歴史が長いそばにのっかてる気がしますね。うん、旨い!
おにぎり (かつお)
おにぎり。握りたてのおにぎり食うの久しぶり。
塩の効いたおにぎりは、ふわっと握られていて口の中で解けていくのだ。かつおも醤油が効いてます。
無事に完食完飲。そば湯用につゆを残しておいたんですが、そば湯は来ませんでしたね笑。頼まなきゃなのかな。
70 年に迫る長い歴史を紡いでる町の蕎麦屋にリスペクトしかないですね。
ここは蕎麦屋ながらラーメンが人気ということで、次はラーメンを食ってみようと思うのである。
ご馳走様でした!!美味しかったです!!
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他の蕎麦屋。
店舗情報
そば処 丸長 本家
〒060-0063 北海道札幌市中央区南3条西9丁目998
冷やしたぬき好きはこちらもね。