最近のラーメンは洒落たのも多い。札幌にもジャズなんか流れちゃうような洒落たラーメンを出してるラーメン屋は数多く存在する。
店主さんのこだわりが詰まった見た目も美しいラーメンなんかは、ゆるふわ女子がタピオカミルクティー片手に 1 人で食べに行けちゃうような場所なのだ。
その対極にあるのが昔ながらの町中華。使い込んだ中華鍋をガシガシと振るう大将が作る中華。マンガとか週刊誌なんかがたくさん置いてあって、ジャンプ読みながらラーメン食う感じの店。床も満遍なくベタついていると雰囲気が増して良い。
近所の学生やサラリーマンが黙々と食うラーメン屋も、世の男性の癒し空間としていつまでも存在して欲しい店の 1 つである。
そして、どちらの店にも共通しているのが旨いラーメンが食えるということ。
町中華でラーメンとチャーハンが食べたい。そんな気持ちを胸に訪れたのは、円山公園駅からほど近い "円山町中華スポット" の一角にある『福留』さん。
セレブリティな円山感をできる限り抑えた、これでもかというくらい老舗感を醸し出す店なのだ。近所にこういう店があるのは嬉しい。
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外観
大通り沿の黄色い看板が目印。
モノトーンのシックなメニュー。リーズナブルな価格設定。
いかにも昔ながらな赤暖簾。西山ラーメンってところも昔ながら。
王道を感じながら、いざ店内へ。
店内
どなたかのサインや似顔絵、そして犬と猫。
昼時ってこともあって、先客 3 組。ご近所さんって感じのおっちゃんやサラリーマンが飯を食う。
1 人なのでカウンターのど真ん中へ陣取ってみる。
メニュー
福留さん、店内にメニューがありません。色紙や絵はあるのにメニューは無いのです。店の中に入って何食べるか決めることはできないのだ。老舗ながら斬新なスタイル。
後から入ってくるおっちゃんも入るなり注文していきます。決めてから店内に来てますね。
ま、"ラーメンチャーハンセット" にしようと思ってたんで、そのまま注文してぼーっと待ちます。
実食
醤油ラーメン
きました。
ネギを抜いたためチャーシュー、メンマのみ。いかにも昭和なクラシックスタイル醤油ラーメン。ノスタルジックな面構え。
あっさりめのスープは、想像以上でも以下でもない程よい町中華感のスープ。
こういう感じのラーメンが食べたい時ってあるのだ。このくらいが丁度良い時があるんですよね。
初めて食ったのに、何度も食ったことあるような気持ちにさせてくれる味。懐かしい。初対面なのに昔からの親友のような気持ちにさせてくれるラーメン。
麺も中太縮れ麺でクラシックスタイル。
こういう素朴なラーメン、良いよね。
ミニチャーハン
紅生姜たっぷり目のチャーハン。量もいい感じ。
口に入れると不思議な香りが広がる。食ったことあるけど何かわからない。
食べ進めて気づいたのが、赤ウインナー的な臭いだということ。チャーシューじゃなくて表面がわざとらしい赤のアレが入ってるんだ。
キレイに完食完飲。完飲はリスペクトの証です。
こういう懐かしいラーメンも良いのだ。こだわり尽くしのラーメンも良いけど、こういうのも旨いのよね。
ご馳走様でした!!美味しかったです!!
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この辺の店。
店舗情報
福留
〒064-0820 北海道札幌市中央区大通西24丁目1−5
町中華好きな人はこちらもね。