担々麺屋に行くと、シビレは得意じゃないくせに "シビレない" を頼むと負けた気がするから "シビレる" を頼んでしまう。
ああいうところって、シビレるのが売りだからね。シビレないを頼んじゃうと軟弱なヤツってレッテルを貼られてもおかしくないんですよ、きっと (被害妄想)。
担々麺屋で "シビレない" を頼むのは、辛い系ラーメン屋とかカレー屋で辛さ 0 番を頼むのと一緒よね。デカ盛りな店でハーフサイズ頼むみたいな。なんか頼みにくい雰囲気。
そんなこんなで、やっぱ、
「せっかく担々麺屋に来たんだからシビレとくか。」
ってなるじゃない?でも、水飲んだ時のあの舌がシュッてなる感じ苦手なのよ。だから食った後に、次はシビレないにしようと思うんだけど、やっぱシビレるを頼んじゃうのだ。
なんだかんだで、あのシビレを欲しているのかも知れない。いや、シビレないを頼む勇気、一歩を踏み出す勇気がないのだ。
てことで、 今回は正々堂々、胸を張ってシビレない担々麺を食べるために円山町中華の雄として存在する『橋本家』さんへ向かいます。
余談ですが、汁あり担々麺って日本発祥らしいですね。"中華の鉄人" 陳建一さんのお父さんである陳建民さんが日本人向けにアレンジしたとかって。札幌にも陳さん直伝の担々麺を出すお店があったんですが閉店してしまいましたよね。残念。
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外観
食品サンプルも含め、強めの自己主張が良い感じ。そして、独特のフォントですな。
ちなみに、『橋本家』ではありますが、橋本さんがやっているわけではないのだ。
昭和レトロなブリキの看板が渋い。
ラーメンでもなく、らーめんでもなく、らーぅめん。
担々麺っぽいオレンジを横目に、いざ店内へ。
店内
先客は家族連れが 1 組。昼飯時からちょっと外れてるしね。
店内もレトロなグッズが多いのよ。
反射して見づらいですが、このポスターはマニアの方から 10 万円で譲ってくれと言われたらしい。
他にもレトログッズがいろいろあります。
開店間もないころは、駄菓子やブリキのおもちゃも売っていたらしい。でも、中華屋のため油が飛ぶから止めたとのこと。今は 2 階にしまってあるんですと。そのコレクションたちを見てみたい。
メニュー
価格も昭和から平成な感じ。令和ではなかなか見れないリーズナブル価格。
餃子は 300 円からですから。王将と変わらない。
木札のメニューには "らーぅめん" の表示。
数あるメニューから "坦々メン" と "焼き餃子"、"五目焼きそば" をオーダーし、粛々と待ちます。
実食
坦々メン
きました。
気取らないスタイル。今時ではない、レトロな面構えですな。
ひき肉、もやし、メンマに絹さや。ネギは抜いてます。
この角度からも無骨でいい。
まずはスープを。担々麺専門店のような花椒のシビレはない。ピリッと辛い胡麻スープ。町中華の担々麺はこのくらいがちょうど良いのよ。旨いのよ。
劇的な衝撃はないんだけど、昔から続く優しさスープ。でも、油断してるとラー油の辛味がきてむせる。
麺は中太縮れ麺スタイル。レトロスタンダード。
もやしで口をさっぱりとリセットしながら食べ進める担々麺、良い。
五目焼きそば
あんかけだ。
豚肉、白菜、ニンジン、たけのこ、キクラゲ、絹さやにエビ 1 人。五目ではなく、六目 + 助っ人外国人って感じ。
このテカリがあんかけの魅力。
この焼いてる麺が好き。パリ感と香ばしさが良い。
町中華感が程よくて旨い。
焼き餃子
羽根とかついてないタイプの焼き餃子。テーブルにあるタレでいただきます。
テーブルに酢が置いてないのが残念。酢胡椒でいきたかったなぁ。
もちっとした皮に野菜より肉多めの餡。肉汁も良い感じに入っててジューシーで旨い。
完飲です。完飲はリスペクトの証なのだ。
たまにはこういうシビレない担々麺を堂々と食いたい。こういう担々麺も旨いのだ。町中華な担々麺が旨いのだ。
ご馳走様でした!!美味しかったです!!
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店舗情報
橋本家 円山店
〒064-0820 北海道札幌市中央区大通西23丁目1−297−29
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