つけ麺、冷水で締めた麺を濃ゆいつけダレにつけて一気にすする。ざる蕎麦みたいな感じ。ざるラーメンとはまた別物なのだ。
つけ麺の歴史は意外と古い。つけ麺の発祥は高度経済成長に向けて邁進中の 1955 年、大勝軒からというのが一般的。北海道だと、この十数年で市民権を得たイメージですね。
個人的には、もともとそんなに食べる方ではなかった。その理由は、締めた麺をつけダレに入れることで冷めてしまうから。熱盛りができる場合は熱盛りを頼んでいたんですが、それでも冷めるもんは冷める。
その弱点を補うため、以前、ススキノでも各テーブルに IH が付いていて、そこで温めながら食べる店がありましたね。もう何年も前に閉店しましたが・・・。
あと、石焼ビビンバで使う石鍋につけダレが入っていて、グツグツの状態でくる店もある。帯広では旅館のお食事みたいに固形燃料で下から温めながら食べる店もある。
やはり、つけ麺の弱点を克服するために試行錯誤してる感じですわな。『ラーメン発見伝』では、藤本さんは温度差を少なくするために冷たいつけダレ、逆に芹沢さんは麺とつけダレの温度差をより強調するつけ麺を作ってましたね、確か。あんまり覚えてないけど。
そんなつけ麺ですが、美味しい店もたくさん存在するのだ。その中の一軒が、西 13 丁目にある『井さい』さん。その日の煮干し濃度を表示してるお店。たまに 100% を超えるみたいですが、どういう換算なのかは知らん。
札幌も春うららかなんで、ガツンと煮干しのつけ麺を食べることにするのだ。
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外観
麺と箸で井さいの "井" を表現してるロゴマーク。洒落ている。
店内は満席のため、外で待ちます。
写真付きのメニュー。つけ麺にするか、らーめんにするか、ソバにするか。ソバは蕎麦ではなく中華そば。
先客が出たので、勢い勇んで、いざ店内へ。
店内
券売機
こちらはつけ麺推しの店。ここは素直に推しに従うべきか。
煮干しらーめんと煮干しソバはスープに違いがあるのです。"飽きない旨味" の煮干しらーめん、"旨味を抽出しまくった" 煮干しソバ。
今回は、つけ麺の中でも数量限定の "ニボ味噌つけ麺" をネギ抜きでオーダーし、テーブルへ向かいます。
ちな、この日の煮干し濃度は 96% でした。
実食
ニボ味噌つけ麺
きました。
つけ麺らしい太麺に見るからに濃厚なつけダレ。つけ麺だとスープっていうかつけダレって感じよね。
熱々のつけダレには、ひき肉、もやし、メンマ。
つけ麺の麺って讃岐うどんか!?ってくらいのビジュアルですよね。
つけ麺は麺を楽しむものなので、ラーメンよりも麺が多かったり、大盛り無料とかのお店もありますな。
煮干しガツンのかなり濃厚なつけダレですが、煮干しのえぐみや臭みは感じない。味噌の風味もしっかり効いてる。コシのある麺も良い。
旨いぞ、このつけ麺!
油膜があるので、締めた麺をつけても冷めにくいんだろうね。 ナンプラーみたいなちょっとクセのある香りがありますが、なんの香りなのかはわかりません。
卓上には味変用のレモン酢に、
タレもあります。
特製の八味も。
つけダレではなく、麺にかけて食べます。レモン酢でサッパリ感を補いつつ、タレで濃いめの味にする。さらに八味で香りをつけていきます。
この三本の矢のおかげで、いつまでも飲み物のように麺が胃袋に吸い込まれていく。
最後はスープ割りを投入。
完飲。完飲はリスペクトの証なのだ。
約 2 年ぶりにお邪魔しましたが、相変わらず旨い。次はつけ麺以外のメニューを食べよう。
ご馳走様でした!!美味しかったです!!
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この辺のお店。
店舗情報
井さい
〒064-0806 北海道札幌市中央区南6条西13丁目4−33 ホワイトレジデンス
つけ麺好きはこちらもね。